『微笑み』言葉の展覧会1736

真っ白な大地が喜んでいるような夜明け
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あかい雲がたなびき
裸になった木の枝が微かに揺れ
枯れススキがさやさやと微笑む
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寒い寒い霜降る朝
風の寒太郎はご機嫌が良い
微々っと笑み
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冷たい世界で
外気がゆるむと
顔がゆるみ
内に忍び寄り
洩れる
微々たる
微かな笑み
 ・
ほほほほほ
ほんにほほに
えみがこぼれて
みなにっこり
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土中の春を待つ芽と
霜に隠れた蕾
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寒い寒い朝
微美たる微笑み
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※大阪『マサゴ画廊』(大阪市北区西天満2−2−4)での、グループ展『微笑』(1月14日〜25日)に作品出展する。