『寒の塊』言葉の展覧会1737

思わず目を閉じてみた
するとすっと寒さが闇の底から忍び寄り
私の足先から頭のてっぺんまで貫いてゆく
針を刺されるような冷たい風
見えたのはそこに冷え冷えとした寒の塊
空白なつぶつぶの深閑さ
表に引っ付く尖ったつらら
それは射し貫くような散弾となって
私の顔に突き刺さった
感覚の麻痺した疼痛
・・・・・
ハッと
目が覚めると
吐く息は白く凍っていた