『詩のかたち』言葉の展覧会2026

aiueokaki2014-12-28

言葉がつらつらと並べられている
短く、すぐ行がとんで
なじみにくく、ああやっかいだ
ときに乱暴で極私的独り善がりに思いこみ
嫌だねぇ
それに唐突な言葉の侵入と
突然の切断
強引さの中に巻き込まれ
つながりを強制される
分かりやすさの中で温もっている人には
全く他者としての言葉
その呼吸に合わすなんて
もうついていけない
もうどうしようもないほど煩わしい
見るのも嫌なほど鬱陶しい
* **
だが、
だがだが、それが面白いという少数派がいる
(歴史はこの少数派で進化する)

分かりやすさに飼いならされている日常
息切れしそうな散文の現実のなかで
奇妙な
いまだかつて無かったようなもうひとつの現実を
味わう
言葉にはくりかえしがあり
リズムがある
言葉はピチピチ跳ねて新鮮だ
一行の空白
空いてスカスカしているがそこに見えない言葉がかくれんぼ
かすかに寝息だけが聴こえて・・・
まだ生きている 美しい吐息 
・・・
その呼吸に合わせて幸福な時間に浸る
ときに
転換
 暗転
おお、飛躍!!
言葉のサーカスは見事なもの
おや
この行の間に
この言葉の先に
何かがひそんでいるぞ



・・
・・・
・・