『日本のアートの発信地にー宝塚』 No.3597

 ただ今、「宝塚現代美術てん・てん」を開催中。と言いましても、もうすでに宝塚文化創造館(旧宝塚音楽学校)では終了し、友金アパートやソリオ屋上では明後日終わる予定です。
 この「てん・てん」は今年で8回目。宝塚においての現代アート展ですが、阪神淡路大震災後の仮設店舗「めふじん」等での展示から始まって、旧サンビオラの空き店舗での「宝塚現代美術店展」等と合わせればもう20数年が経ちました。継続は力なりでしょうか。現代アートは少しずつ市民権を得るようになってきています。その間に、30いくつもあったサンビオラの空き店舗を使ってやったとき(第4回宝塚現代美術店・展2004)、「再生~まちに飛び出そうアート~1.17に合わせて」武庫川中州の「生」(大野良平)が生み出されています。コンセプトは、①場の発見、ヒト・モノ・コトの発見 ②アートでまちを元気に ③じ~んと感じる、いい感じ!・・・こんなのもあるんや!! ⓸アートで異空間体験 ⑤今を考える・・・現代の同時性 ⑥アートでつなぐ 人と人、自然と人、記憶・歴史と人 (⑦AI時代のアートのひろがり)でしょう。これまでの活動から言えることです。
 そしていよいよ来年2020年4月には、美術館が無かった文化のまち宝塚に、「宝塚市立文化芸術センター」がオープンします。宝塚歌劇手塚治虫記念館に続いて、アートの一つの拠点となるのは確かです。「日本のアートの発信の場(美術館でもない、ギャラリーでもない)にしたい」「アートは希望」と高満津子学芸員(2020.4より)さん。生まれ育った一市民としては心強くて嬉しい言葉。この「てん・てん」は連動しなければなりません。

 さあ、アートの力による新潟(越後・妻有)の大地の芸術祭や小豆島・直島・豊島などでの瀬戸内芸術祭のように地域づくり(創造)、そして心の豊かさ・潤いづくりができるのか。アートは生きる喜びや心の糧の一端を担えるのか。

                        (11月8日)