『たったいっぴきの蛍、ことしもまた』 No.3498

夜中まで 裏の畑で 畝をたがやしたり 
黒豆の種豆を蒔いたり 里芋をうえたりしていると
いっぴきの蛍が飛んできて 畑を舞いだした

暗闇の中で
     かぼそいひかりの線が カーブしたり
   きゅうこうかしたり ふんわりただよったり
舞っている まぼろしのように

 

あなたもひとりでがんばっているの
もうはやくしごとをおしまいよ
というように 向こうの方へ消えていった

 

ぼくは魅とれたあと 農作業を終え 家に戻って風呂に入った
今年もまた会いに来てくれたのか

 

 

 

             ※昨夜、20時半ごろのこと。農作業しているぼくの所へ

              一匹のホタルが来て舞って去って行ったのです。まるで

              まぼろしの舞を見ているようでした。