『前へ前への陥穽』 言葉の展覧会903
前へ前へ
誰も彼もこの僕も
必ず前に進むものと確信している
時間は直線的に進む!
と
くにというもののローカルな歴史は
直線上に戦争があった つまり「戦争の連続性」
戦争を戦えるくにに 普通のくにになれ
なめられるなもっと毅然と 潔く 勇ましく
誰もがうんうんうなずき 納得する
まぁひとつのかいけつさくだが
ゆいいつのものではない
へたしたらたいへんなことになる
恐いのは囚われることである
この思考法に囚われると
やるかやられるかを突き進む
まっしぐらに それこそ過去のように
しかし前だけには進まない
横にそれたり斜めに行ったり
カーブしたり回転したり
後ろへ戻ったり
時間は直線進行だけではない
だからみなさん
直線に進んで行っているモノゴトを
ちょっとかわして
横にずらせたりカーブしたりしていきましょうよ
暴力よりも賢明(クール)が大切ですから
しょせんくにとくにというもの
後何十年持つことやら
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※この写真も、宝塚北部のぼくの田舎家から(昨日photoと違う日に)写した景色。