「夏の終わり雨」 言葉の展覧会285

aiueokaki2007-08-31

空に書いた言葉は
きみに贈るぼくのラブソング
灰色雲から大粒の雨が
しおれた花に降り注ぐ


二人の大地に雨がたたきつけ
あのときのきみをさがす
はげしい雨の中できみに出逢い
花はよろこびふるえる


青く透けたすれ違いの中で
過ぎ去りし日々を想う
またたくまに時間は流れ
きみへのおもい しおれた花をぬらす


雨が夏をさらっていく
何もかも遠い夜の星
ひんやりと夜風が吹いて
花はうるわしくゆれる






※写真は、栩山孝さんの作品、「Nothing ventured, nothing gained」。

       (第9回宝塚現代美術展・店)