「大浜五光さんからの便り」 言葉の展覧会282

aiueokaki2007-08-28

十勝連山が有史以前につくった
溶岩台地の上にある
富良野ベベルイの
森の一端に
何ヶ月もかけて穴を掘り
そこに木を渡したりはったりして
竪穴式住居をつくって住み着いた
五光さん


九州から
軽ワゴンに七輪と布団を積んでやって来て
この宝塚に寄った五光さん
腹が減ると草を食べたり
生活に困ると土方をしたり
岸本おじさんとこへ1年ほど居なすったか
よく飲みながら話をした
孤高で神様のようでちょっと近寄りがたかった
が会って話をするうちに
あたたかくてほんわりとしたひとだとわかった
自分のことよりも人類や生物、地球のことを憂えてた
人類は生き延びることができるのかーー
そしてそのことをもっと考えるために
北海道に行くんだと
あれから十数年が経ったろうか


五光さんから毎年、原野生活の写真入りの嬉しい手紙がある
『竪穴式小屋の世界』(富良野新聞連載)や『原野の生活』(新風舎)が送られてきた
いやぁ、すごい
電気、ガス、水道無しの暮らしを15年間もするなんて
ほんと、すごい
としか
文明に毒されてしまったぼくには言いようがない
そのなかで五光さんが思考した
『唯物協働・共感論』とは何だろう



※先日五光さんより、『セカンド・グレート・ジャーニー』大浜五光(新風舎)が送られてきた。その帯びに、「宗教と観念哲学の克服は緊急の課題である」と大きく書かれ、「・・・・・ 『唯物協働・共感論』は宗教、観念論、二元論を克服するものである」と記されていた。