『薬よりもよく効く詩』 No.3617


もうどん底に落ち込んで
もがき苦しんでいるとき
ひゅーんと飛んできて
ひょんと肩にとまる
いっしょに苦しんであげるね

 

なんだかやるせなくって
むしょうにかなしいとき
かなしいんだね
ひゅーん ひょん
ああ、・・・かなしいんだね
こころの奥にひそんでいたかなしさが
出てきたんだよ
かなしいね

 

なんにもする気力がなくなって
ぼやんとしているとき
またひゅーん  ひょん
この言葉だけでいい
明るい明かり

 

どんな薬よりも
詩の薬はほんとうによく効く
ひゅーん
ひょん