『生まれてこなければよかったとおもっているひとへ』 No.3616

おさないころに
いたくきずついたひとは
つらい
こころがつらい
いきるのがつらい

 

「あんたなんか生まれてこなければよかった」
と母からいわれてそだってきたひとは
つらい つらいつらい

 

うらみとおんねんをかかえたまま
おとなになっているひとは
つねにすてみになったり
ときにふくしゅうをかんがえたりする

 

よのなかなんてどうなったっていいや
しあわせなひとはどんぞこをあじわえばいい
みんなしね
とつらくてひんまがったこころでつぶやいている
もうどうなったっていいと やけっぱちに

 

つらいこころをかかえたひとは
いつもしぬことをかんがえている
ゆがんだよろこびと
やんだたのしさ
ぼくなんかうまれてこなければよかったんだと

 

でも
でもね
いきているいみはあるんだよ
いきているかちはあるんだ

 

このよに このちきゅうに
いきとしいけるものはどんなものだって
いきているいみがあるんだ
げんにいきているから

 

いきている
それだけでいい
どんなひとも
どんなせいめいも
いきていいんだよ

 

いきている
ただそれだけでいいんだよ