『里山一人暮らし』 No.3537

ここはヒトが忘れてしまったものがある
少し見えてきた星空と
スカンと澄み切った青空と

 

失地の回復
塞がりを押し返す
里山という場

 

ここにはぼくの生業がある
大地の土からの恵みの
生き物のなかのヒトと ネコとヒトと ヒトとヒトとの

 

里山という広場に集う
断たれた可能性を引き戻す
しがらみから抜け出して
損なわれつつあるこころとこころをつむぎ合わせるように
人と人をつなぐ
都市と田舎をつなぐ

 

ぼくの居る場所
出会い、愉しむ生計の場
里山
ひとり暮らし