『雨雲の向こう』 No.3516

あの雨雲の向こうに
浮かんでいる

理想郷

 

木の兆しは誰も知らない
思い込んでいたものは大間違いだった
やはりそんなことでは  駄目だ

 

静かに雨の音楽が始まった
熱いおもいは 雨雲の向こうへ消えた
邪気がはらわれたのだ
ただポワンと
夏が浮かんでいる