『薄れゆく記憶』言葉の展覧会1618

それらは
夕暮れの鈍い光のなかで
少しずつ薄れゆく




波の記憶
砂粒の記憶
風の 樹の
花々の記憶
そんな記憶たちが 幾重にもかさなり
記憶の層は 薄れゆき
やがて
とおい夜のなかに