「終わりある日常」 言葉の展覧会654

終わりのある日常
ほんのささいなことで
一喜一憂し
人と人との間を生きている
日に日に衰えと老いを確かめながらも
世のあまりにも多い「事」に嘆息しながら
食べて住まえる喜びと
死を
すっかり忘れて暮らしている


終わりのある日常
あんなにも素敵に生きられる喜びを
知らずに生きている
想像のまどろみを
かけがえのないものとして生きている
ところで
幸せって何だろう