『4月の山』*No.2139

山、初々しく
周りのあらゆるものに微笑んで
すべての生命を
やさしく迎え入れる


久方ぶりの青い空
太陽まぶしく
風吹き
春の歌を歌う


しばし老いを忘れ
子どもたちに踏まれて喜ぶ
何もかも次へおくって歩み去ろう


折しも凝り固まったものたちは
新陳代謝して蘇った
あの4月の山を見ることだ