『読書』言葉の展覧会1660

最初に肉声があり、声が出された
バオバブの木があり
聴くためのものであった
しばらくしてから目で読んだ



それは秩序ある統一
いまは断片化の情報のさざ波



それは意味の集積を読むものではない
外部があり外へも出られる
物質と形式がもたらす空間
その変化は記憶の変化



不思議だ
限られているのに内部で生きてしまうのだ
不都合でいっぱいなのに
不都合だからこそ生き抜いてきた



無限への扉
秩序は乱れ様々な経験
幸せをもたらし
美しく誘惑の窓
綴じられた謎
あるいは一種の賭け