『仙台空港の陽光』言葉の展覧会1716

もうすっかり忘れていた
が ここに来るとあの記憶を呼び覚まさせる
あのときのテレビ画・面・の・・・
ここまでやって来たと壁に線を引いて示されていた
あんな高いところまで
いまぼくのいる所は
あのときは津波の濁流の中
  呑み込まれおぼれ息ができず藻掻いて
  潮水をがぶがぶと飲んで流れ流され
  もうダメだ・・・・・・と
目が覚めると
雲間から 仙台空港に陽光が射していた
2年8ヶ月目の晩秋