『インスタグラム』 * No.3188

笑顔で カワイく
水面に映るわたし
そっと指を触れると
歪んでグシャー


美を突き抜け
共感から飛び出して
新たな回路をさぐる


移ろう世に
移ろうわたし


「インスタしませんか」と20代のリサさんに言われたとき、ぼくは「インスタレーション」だと思っていた。アートのインスタレーションをしましょう、という誘いで、その同意の返事もした。
ところがあれから半年以上経った最近、「インスタ」はインスタグラムだったことが判明した。大笑いである。まあ、そんなことどうでもいいことだけどインスタグラムが時の言葉に選ばれたと知ったとき、ふと、思い出し苦笑してしまった。
写り映え 見栄え
表面の美
ぼくにとってはそんなの、少しは気にするけど、重大事じゃない。ほんの一部かもしれないし、どうでもいいことでもある。
それどころか、みんながやりだすと、もうやりたくなくなる。そんなアホウなこと絶対やるもんか、とこうなる。
でも、ま、たまにはインスタグラムしましょ。