『資本主義の行方を予言する』*No2409

生活や用から遠く離れて
一枚の紙に描かれたラクガキ
ラクタのようなけったいなもの
何もない部屋に石がポンポンと置かれているだけ
土を深く掘って横にそのまま置いたもの
・・・・????????!
まったく役にたたない、無駄なものなのに・・・
さっぱりわからない


だが
そこにこそ資本主義の本質が隠されている
奥の暗闇にしまわれた価値のカラク
使用価値と交換価値のカラク
例えば、利休の茶わん
例えば、ゴッホの絵
例えば、「金」
こんなものが何億円何百億円になる資本主義のカラク
そして有用性の究極の行き着く先は
武器、(核)兵器
行き詰って 限界が見え隠れしてきた
閉塞感が漂う資本主義


ところがそれは
生活や用から遠く離れて
見えてくる
純粋に感じ
考え
もの、こと、ひとそして自然を見つめ向き合い
つなぐ


だからこそそれは
生活や用から遠く離れて
あらゆるものが変化してゆくなかで
内(資本主義)にありながら内と同根のものを
壊し、はかる転換
飛躍!


それは新しい時代の価値転換
生成
それはおそらく神に代わって
行方を予言し
この世界の人を惹きつけ動かすだろう
自然と再び向き合い
すべての人が同じように分け隔てなく
愉しめる
それは現代アート
それは新しい価値を生みだし
時代を変える





※「アートは資本主義の行方を予言する」山本豊津(PHP新書)を読んで