価値観の闘争

aiueokaki2006-06-23

高嶺格というアーティストがいる。美術手帖の今月号(7月号)を読んでいたら、彼はこんなことを言っている。
「人間は、細胞の隅々まで政治的な生き物ですよ。服の好みから洗濯物の干し方まですべて。まぁそういうことではなく意識的なレベルに政治を絞るのであれば、もちろんテキストはすべて政治的『闘争』として書いています。闘争というと過激なイメージがありますが、表現というのは、過激な装いがないとしても、すべて価値観の闘争のはずです。」
彼の作品は、ビデオ・プロジェクションと油粘土によるインスタレーション「God Bless America」(2002)しか知らないが、ぼくは4年前にこの作品を見ていたく感動したことを覚えている。それにしても「表現は価値観の闘争である」という捉え方は面白いなぁ。高嶺格は日常現実のきわめてプライベートなところで、価値観の闘争を繰り広げる。ぼくは彼の価値観をこれから見続けて行きたい。



今晩はサンビオラの「中森」と「珈琲館」で、大野さんと田路さんとの3人で一杯やりながら「宝塚マンガふぇすた2006」の打ち合わせをした。
※写真は、下絵にパソコンで色を入れたところ。未完成にしておく。