「天籟」言葉の展覧会348

おろおろと
ぎこちなくひびいている


だが聞こえない
その人間からは何も聞こえない
あの人間からも聞こえない
どの人間も分からない
ただブスブスやっているだけだ
なにをやっているのやら


ところが
ある時を基点に
ガラリと変わって
なんと
この人間には聞こえてくるではないか


聴こえてくる
内から
それがまさに
天からの音楽なのだ