言葉の展覧会355
たしかに
あのときあった 自分のなかに社会に
それを目標にぼくらは突っ走った
空回りの言葉は
カラカラ回り
未来の空に飛んでいく
言葉だけは
すごく氾濫しているけれど
もうすでに捨てられてしまって
無いものとして
みんなふるまい生活している
誰も本気でさがそうとせず
目先のことばかりに欲望をふくらまし
言葉ばかりが異様に目につく
すでに失ってしまった
しかし誰も気付かない
奥深い土の中で
ひっそりと息づいている
ぼくの大切なたいせつなもの
希望
*