「21世紀初頭・祖国のふりだし」 言葉の展覧会321
ー腐敗堕落の自覚からの出発ー
見えない人
見えにくくなった人
見たくない人
が溢れて
いつのまにか電波に乗り
怒濤となって
力(支配)の方へと
流されて行った
流れに流されるままに
かつて通ったあの道を再び心が通る
歩いているうちに格差や排除や差別や虐め等が
魑魅魍魎のように飛び出して
悪い方へ悪い方へと
最悪の道を進もうとしていた
そこでは強者を讃え、威勢だけいい
内側は愚かで惨めで腐っている人間が大量発生し
壊れた人間ばかりがうようよしていた
この中身の全く欠如したさみしく貧しい祖国
21世紀初頭のジャパン
少し揺り戻しはあったが
いまなお進行中
いいですか
もう一度
ふりだしは
(惨めな祖国の)
その自覚から