「21世紀初頭・祖国のふりだし」 言葉の展覧会321

aiueokaki2007-10-06

      ー腐敗堕落の自覚からの出発ー

見えない人
見えにくくなった人
見たくない人
が溢れて
いつのまにか電波に乗り
怒濤となって
力(支配)の方へと
流されて行った
流れに流されるままに


かつて通ったあの道を再び心が通る
歩いているうちに格差や排除や差別や虐め等が
魑魅魍魎のように飛び出して
悪い方へ悪い方へと
最悪の道を進もうとしていた


そこでは強者を讃え、威勢だけいい
内側は愚かで惨めで腐っている人間が大量発生し
壊れた人間ばかりがうようよしていた
この中身の全く欠如したさみしく貧しい祖国
21世紀初頭のジャパン
少し揺り戻しはあったが
いまなお進行中



いいですか
  もう一度
   ふりだしは
  (惨めな祖国の)
  その自覚から






※読んでみよう、『新祖国論』辻井喬集英社)。