『気づいたよ』 No.3653

あなたはわからない
あなたはこわい
でも あなたのおかげ
ぼくは問われた
今していることって 何のために

 

ふっ と ぼくはこの世に生まれてきて
このように生きている

 

溺れず
ときに熱して

 

ぼくは自由になった
いらないことをしなくてすむようになった

 

里山に入って 谷川の音と
鳥の鳴き声 と ともに
風の音を 聴く

 

おおきな 大きな力のなかに
ちっぽけなヒト科のヒト ぼく
いのちって何だろう

 

暮れゆく窓外の景色
灯りを点けず 
夜を愉しむ
チビチビ酒を飲みながら

 

救いってあるのだろうか
つらぬいているよカフカ
可不可
待っているよ
よくてもわるくても

 

いましていることって それで い い の

 

あなたをこえられない
あなたと ともに