『人は死んでも詩は残る』 No.3527    『歌います』 No.3526

        『人は死んでも詩は残る』 No.3527

 

人は死んでも詩は残ります
言葉って不思議

 

詩は廃墟で問います
絶滅の後で詠います

 

人は戦争をして 人が人を殺します
詩は戦争とたたかい 戦争を無くそうとします

 

人は経済や政治という仕組みをつくり翻弄されます
詩は高いところからそれを眺めています

 

人は原発をつくりいろんな生命のいのちを奪おうとします
詩は原発を嫌い 生命の歌を謳歌して核を廃絶しようとします

 

あらゆる生命は見えない言葉をもっています
詩はそんな言葉から生まれます
ときに詩は人からも生まれます

 

だれ一人読まれない詩があります

 

薄っぺらい地表の荒野に風が吹きすさんで
突き刺さった棒きれの
先っちょにひっかっかって
ひらひらしている詩が

 

 

 

 

 

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     『歌います』 No.3526

 


雨の降る夜に 歌います
お酒をちびちび飲みながら歌います
独り 青春して 恋をして 歌います
ここにいなくて
ここにいるあなたと
歌います
幸せの歌を喜びの歌を 歌います