『センス・オブ・ワンダー 5』*No.2896

・・・・・・その5
身体が凍てつくような寒い寒い夜に
ぼくは家の外に出て
裏の里山に向かった
懐中電灯も持たなかったので足元が覚束なく
かろうじて里山にたどり着いた
星はまったく見えない
真っ暗闇と言っていいくらいの
闇だ
ぼくは何か得体のしれないものを感じた
それは孤独を通り越して
心底から湧き上がってくるようだ
大きな何かにつつまれているという感じで
背中がゾクゾクしてくる
寒さのためではなく
よろこびのために



レイチェル・カーソン
今ぼくは、あなたの足下にいます

















3月8日の早朝に