『春にふと気づく』言葉の展覧会1294

あなたは春風
わたしは春の水
あなたに吹かれて
わたしはゆらゆらとゆれています
やがて空にまいあがって
真っ白な雲




ちいさなちいさな虫が群がって
わたしを追っかけています
明日は雨が降るのです



 
あの青空の向こう
遠い遠い宙で
星の爆発する音が聴こえます
砕け飛び散りバラ撒かれ
やがてそれらも寄りあって
また新しい星ができるのです
あなたとわたしは星くず
春にふと気づく