『首』 言葉の展覧会1074

首ってなんだろう
首を変えさえすればいいとみんな思っている
首さえ変えればいいと錯覚している
そんなにいい首ってめったにない
みんなよってたかって首を変えよと口々に言い
5年に5回も首を変えて
いったい何が良くなったというのか



首は首
手や足、体が動かなければ
右手と左手がいがみあっていれば
いくら変えたって
同じことの繰り返し
首に何もかも集めてやらそうとしても無理というものだ
首は万能ではない



やはり体
体全体の問題だ
体がうまく動き出すためには
それぞれ自身の機能をはたらかせることだ
心臓も胃も腎臓も
胸や腰や
頭も




※昨今、「首」つまり首相ばかりを槍玉にあげています。首相は政治の最高決定権者ではなく(ましてや大統領でもなく)、その内閣の首長にすぎません。行政を行う内閣は国会のコントロールを受ける立場にあります。「全国民の代表」たる国会議員が集う国会こそ唯一の立法機関なのだから、政府の政策への賛否を示す駒になってしまうのではなく、自ら法案制定に動いたらどうでしょうか。こんな未曾有の危機のときだからこそしっかり自分の仕事に責任(「菅内閣そのものが災害」をもたらしたのも自分たちの責任では)をもってほしいものです。でないと、「税金泥棒」と言われても仕方ないでしょう。
 マスコミも首相にばかり批判を集中せずに(けなし、足を引っ張り合う国にしてしまったのはマスコミにも責任がある)、「内閣」ー「国会」という全体をみて報道してほしい。そしてたたくばかりでなく、育てることを。何にもまして提言を!
(不甲斐無い首相にはみんなの力を)