2011-01-04 『言の葉の記憶』 言葉の展覧会1003 空に向かって枝の毛細血管を這わしているこの裸木は 夕焼け雲を背景にして 美しいシルエットをつくる 碧々していた言の葉 大地に向かっても毛細血管を這わす根っこは イメージや体験や歴史が積み重なった腐葉土から 豊潤なエネルギーを得る 深部では清らかな地下水が行き交い 目に見えない小さな小さな素粒子の中を通して 地上と繋がり絶えず交信している 言の葉の記憶は今年もまたよみがえる