『ベタベタ』 言葉の展覧会989

aiueokaki2010-12-21

記憶の 綺麗に飾られた部屋
そこの住人は内輪の空気だけを読み合い
巧みな言論をちらつかせ
ときに豪語しながら
その内をぐるぐるまわっている
だから外が見えない
見ようともしない
それが完成度の高さなのか
失われた時間などに誰もいない



ここは市場の荒野
粗く 無骨で
「愚かなまでにきまじめで」
どこか雑然としている
おっさんおばはん おじんにがきが行き交う
さあ、偽物も本物もミキサーでかき混ぜて
思想を安く売ってまっせ
さあ、世界中のみなさん
よろしおまっせ
ベタベタ
β





※「思想地図beta」(東浩紀編集 vol.1)を少し読んで。


※※※
 昨日は、箕面桜井の阪急桜井市場に行って来た。シャッター古市場だった7,8年程前と較べてギャラリー等が増え、アート市場の様相を少しずつ呈してきているようだ。とうふ屋、鶏肉店、八百屋さん等と共存しているのも面白い。
 まず最初に寄ったのは「アトリエ・ダダ」。子どもたちの独創的でカラフルな絵が所狭しと飾られていた。経営する伊佐治恵子さんは、本に収録されている作品を見せてくれながら、子どもの絵を描く力のことを語ってくださった。次に、「Zone」。市場という生活空間がアート空間になるという境界線のないギャラリーは、この2010年に出展された方々7名によるグループ展だ。オーナーの梶山雅代さんが案内してくださり、木原真男さん、谷口新さん、橋本あやめさん、Aaron Moskowizさんらのそれぞれ面白い作品を見せていただいた。最後に寄ったのは篠原克治さんと理恵さんが営む「かまぼこ」&「Ah」だ。明日から豊中市展に出す作品をし終えたところの篠原さんとビールを飲みながら今後のことなど楽しく語らい合った。ビール2杯とおいしいつまみ、それから理恵さん手製の差し入れを合わせて、1100円とは、安い!! ごちそうさまでした。     (しまった!!と後で気づいた。写真を撮るのをすっかり忘れていた。)
 帰りに、梅田へ寄り、紀伊國屋で「思想地図beta」を買った。