『キンモクセイ』 言葉の展覧会915

aiueokaki2010-10-08

えもいわれぬ芳しい匂いに
しばらく立ち止まり
深く息を吸って
私はあまい匂いにひたされる
オレンジ色の初恋
真実の愛があったかのような
錯覚のなかで
謙虚に生きる
喜びを知る
ひととき
橙黄に燃える金木犀を見ながら
二度三度深呼吸して
立ち去る


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※この頃、路をあるいていると、金木犀の何ともいえないあまい匂いがあちこちにする。