「なし」言葉の展覧会673

aiueokaki2008-09-23

朝の箱からころがり出る
秋の果物
なし
4つに並べられていたものが
各々の場所へ落ち着く
皮のつぶつぶは失望とも希望とも
覆われたほろ甘酸っぱい恋の果実
苦い芯へ向かって
いよいよ真実を増す
喧噪なテーブル上で
微かな音楽を聴きながら
ころんとまた
ころげる
朝は樹木をよんでいる




※PHOTO〜我が家(田舎)に咲いたコスモス1