「凶悪事件の原因」 言葉の展覧会525

幼少時から
快不快を味わうことよりも
モノの名前ばかりを教え込まれていた
実感が置き去りにされたまま
気持ちよりもルールが優先され
すぐ答を出さなければおしおきされた
子守はテレビで
次から次へと映ずる画面に反応しても
何も帰って来なかった


感情が分からない
快不快が味わえない
こころが読めない伝えられない
がまんが育たず
「嫌だけれどする」ってことが全くできない
ときどき気持ちの暴発
そして情緒が固着したまま
おとなになる


学力優先仕事優先効率第一で
感性を後まわしにしてきたつけが
いま様々な凶悪事件となって
あらわれている


今こころが悲鳴をあげている
SOS SOS SOS
SOS




※『感じない子ども こころを扱えない大人』母衣岩奈々(集英社新書)を読んで