「私の道」言葉の展覧会401

陸が盛り上がっている
岩間にへばりついた何万年の歴史
その道を歩くものが
たったひとりであっても
私は歩みたい
遠くからかすかに波の音
土肌は氷の記憶を留める
たとえその道が棘道だろうと
たとえ地獄道だろうと
なんだろうと
空に飛び立ったはずだが
待ち受けていた大海原
ただひたすら
自らの信じる道を歩くしかない
半世紀を生きた証が漂っている
空に一匹の魚が泳ぐ