「退化その2」言葉の展覧会402

晴れた朝は気分が爽やか
この頭痛さえなければ
忘れられたものが
かすかな吐息をしている
世界はどこへ行ったのだろう
あれからずっと子どもの遊び声は途絶えている
あの原っぱは
進化しただのと誰が言った むしろ退化じゃないのか
忘れられた時間
忘れ去った時間
忘れられた小さなもの
置き去りにされたほのかな夢
痛む頭をかかえながら
じっと
じ〜っと
私たちは想っている
虚しい空しいと
モニターに映るものを見ながら
じっと
じ〜っと
哀しい寂しいと
私たちは