「無題」 言葉の展覧会218
燃え尽きた情念が
静かに漂っている
月の光は
打ち拉がれた人を照らす
個が溶解する窓辺
ひょいと悲しみが頭を擡げるが
果てしない時間の中で
ぷるんと揺れて
消え失せる
薄っぺらな道の表面で
言葉がモノになっている
*
燃え尽きた情念が
静かに漂っている
月の光は
打ち拉がれた人を照らす
個が溶解する窓辺
ひょいと悲しみが頭を擡げるが
果てしない時間の中で
ぷるんと揺れて
消え失せる
薄っぺらな道の表面で
言葉がモノになっている
*