「少子化社会日本」  言葉の展覧会189

aiueokaki2007-05-27

どうして減っていくのだろう
なぜ減っていくのかしら
04より
この列島の人の数が


したくないのではない
もちたくないのではない


できない
なかなかふみきれず
まだひとりのほうが
おそくても


もてない
もつことのためらい
もってもくらしていけるのか
ふあん


こんな状況に追い込まれている若い人たち
甘えと裏にある絶望
仕事への
社会への
政治への


いま貧困が沈められ
はびこり
未来に向かって底辺暗部が広がり
固定する


希望のもてる仕事に
希望のある子育てに
希望をつくる地域社会に


見通しがない
見通しがないから
どんどん減っていく
このままいくと このままいくと
このままいくと




※『少子化社会日本 ーもうひとつの格差のゆくえ』山田昌弘著(岩波新書


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テレビをかけて部屋掃除をしていると、久しぶりに田中康夫を見た。しばらく掃除機を止めて聞いていると、おもわず頷いていた(櫻井よしこという人は欺瞞を抱いているようで首をかしげてしまったが)。田中康夫のような人が日本の首相になってほしいと思いながら最後まで彼の出ているテレビ(「サンデープロジェクト」ABCテレビ)を視てしまった。首相になれば、彼はしっかりとした、希望のある、あたたかな見通しをしてくれるだろう。あの阪神大震災後のひどい状態の時に、彼はひとりのボランティアとして日々走り回っていたという記憶がある。