「衣」  言葉の展覧会175

藍と白の縦縞の
せめぎ合いと交わり
この対立と親交が幾何学的に抽象化され
どこまでも反復される
模様の中に
深くて豊かな歴史が細密に刻まれている


ちりばめられた太陽
さんさんと
光を放って
その下で藍と暮らす人たち


甕を守り
娘と母が糸を染め
布を織り
刺繍する


宝石のように大切にされる衣
人びとは自然を畏怖し敬いながら
ほこらしげに纏う


自らの身を包んで
不思議なふしぎな生命に出会う
星、木々、魚、渦巻、・・・・・
しるしが語りかける
生とは
生きるとは何か



※金曜日の夜からこの日曜日にかけて田舎で暮らした。耕した畑の畝に、今回は母が買ってきたスイカとナスとトウガラシの苗を植え、水をたっぷりやった。農薬は一切使わない。
ここんとこ、休みの日はすっかり農業にはまっている(と言うか、誰かがしなければならないので、はまらざるを得なくなっている、と言った方がいいのか)。他にもやりたいことはあるのに、せめて休みぐらいは独りで田舎にいる80歳の母の側で暮らそうと思っている。休日の田舎暮らしや耕作は、自然にもどれ、ということなのか・・・
とれたての新タマネギや京水菜、それからまだちょっと青いがイチゴはとてもおいしかった。


田舎での夜は、読書。『ヤバいぜっ! デジタル日本』ーハイブリッド・スタイルのススメー  高城剛・著(集英社新書)読了。これからのぼくの生き方を考える上で、かなり参考になる本だった。ぼくのやっていることもハイブリッド・スタイルのひとつなのかなあ・・・


「リアルな世界とネットワークの世界が同時に存在するハイブリッドライフ。・・・・・ 
新しいメイド・イン・ジャパンとして、このハイブリッドをスタイルとして世界に輸出すべきだと考えている。まったく異なったものを、スタイルで融合させること。それは同時二極化であり、ポジティブな分裂とも言える。またそれは流行の最先端と本質的なゆるぎない深層の双方を手にすることであり、ポイントは、二極の中心となるバランス点なのである。
・・・・・  
(ハイブリッド日本人のススメ)」