「出すあてのない手紙」 言葉の展覧会166
いつかだれかとみたような
ちょっぴりさびしくて
ほのあかるい光景
だれもいなくなってしまった部屋で
眠れなかった私は
頭をあげてぼんやりとながめる
窓に映る
夜明けの
一枚の絵
ベッドでしたためる
出すあてのない
手紙
かつてあったような
おろかでなんだか
あたたかなこころ
これで
忘れられるかしら
からんと
えんぴつが落ちた
*
いつかだれかとみたような
ちょっぴりさびしくて
ほのあかるい光景
だれもいなくなってしまった部屋で
眠れなかった私は
頭をあげてぼんやりとながめる
窓に映る
夜明けの
一枚の絵
ベッドでしたためる
出すあてのない
手紙
かつてあったような
おろかでなんだか
あたたかなこころ
これで
忘れられるかしら
からんと
えんぴつが落ちた
*