言葉の展覧会47

雪の ふわふわ ルームに
すべらかに 横たわり
微かに うねる 身体
とろける 液体
もどかしげに 足を交差し
手には羽根を持つ
なやましげに 向かう視線は
碧い植物の建築物
数本の くねくね 宇宙線
地球に交わり
溶け込んだ点々の上を
白い鳥が飛んでいる
翼は ゆっくり 激しく揺れる
今が春の盛り


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夜、岸本おじさん宅に新年のあいさつをしに訪問。もうすぐ(18日から)ネパールに行くという。「今年は何かやりたいな」と岸本さん。「もう、いろいろとやってはるやん」とぼく。
今宵は、岸本康弘さんを取り囲むようにある本(部屋中本だらけ)について言及。「うちは、ぼくが死んだら本はみんな燃やしてしまう、と言ってるんですわ。本の価値が分からん者にとっては、本はゴミですわ」「わしとこもいっしょやなぁ」「こんなにたくさんの知の蓄積、残したいですね」「ほんまになぁ、なんかいい手だてあれへんやろか」「そうですね。前も言いましたけど私設・文学館でも建てたいものです」「それ、ええなぁ」「うん、田舎に土地はあるけど、カネがありませんわ」「カネなぁ、わしもない。ネパールの学校にもいるし。なんかカネが入ってくるいい方法ないやろか」「さぁ」・・・・・・ しばらく、迷宮入り。
「杉山平一さんの著作物もいれたいですね」「せやなぁ、杉山さんの本は残してあげたいなぁ」「もちろん、宝塚文藝の会の本もです」「うん、うん」「う〜ん、文学館の名称は『宝塚詩文庫』とか『宝塚文学の館』ってのはいかがですか」「ああ、いいなぁ」「岸本さんの詩集なんかも入れて展示しましょう」・・・・。実現はともかくとして、夢だけは語れる。ああ、カネが降ってこないかなぁ〜