スローライフ

aiueokaki2006-05-13

雨で草刈りができなかったので、この前買った『スローライフ筑紫哲也岩波新書)を読んだ。ちょうど田舎で読むには最適の本だった。目を休めるために時々窓から自然を眺めた(写真は、ぼくの田舎家の窓からの風景)。
筑紫哲也は、TBSの「ニュース23」のニュースキャスターや昔の「朝日ジャーナル」の編集長だったことで知っていたが、スローライフの運動〜故郷の日田市(大分県)で「自由の森大学」やNPOスローライフ・ジャパン」〜をやっていることは知らなかった。この本を読んで改めて筑紫哲也の偉大さに気づき(多事争論の語り口もなかなかイケテル)、彼は楽しんでいるのだなぁ、と思った。


「ゆっくり、ゆったり、(心)ゆたかに」というのは、今のぼくには正反対の言葉なのだが、今後の自分の生き方の一つの指針にしたいと思っている。この前読んだ柄谷行人の『世界共和国』の「アソシエーション」とは相通じるところがある。筑紫哲也の言う『スローライフ』の望ましいルールはこうだ。
1.自発性こそが全ての出発点であり、命である。
2.ゆるやかな結びつきを組織原理とする。
3.「小さいことはよいことだ」
4.他の同好グループとの結びつきは、「水平型」「ネットワーク型」を
目指し、上部組織ー下部組織の「垂直型」をとらない。
5.「正統性」に固執しない。
6.寛容とゆとりを持とう。
7.「快」「楽」を最優先にしよう。


スローライフ』の副題に「緩急自在のすすめ」とあるが、これからののぼくの生き方にピッタシ合うかもしれない。