「宝塚市長逮捕!!」 に思うこと

aiueokaki2006-02-09

   わが宝塚市の市長である渡部完さんが逮捕された。
こりゃあ完な、と思っていた矢先、やっぱり、でもちょっと遅すぎたかな(市長選以前から黒い疑惑〜パチンコ業界との癒着〜が取り沙汰されていた、にもかかわらずである)、という完(感)じである
 市民はみんな家で職場で井戸端でいろんな完完(侃々)諤々の声を発している。完さんの罪状は数え切れないほどあるので、これで一「完」の終わりかな?!
 この逮捕で市民は彼の真っ先に掲げる「教育改革」が「狂育改革」あるいは「凶育改革」であることを思い知ったことだろう。2003年だったか、市長は世にはびこる「改革」ブームに乗じて県議から鞍替えして教育の正常化をキャッチフレーズに登場した。ダークな疑惑があるにもかかわらず市民の多くが彼に投票した。これは、国レベルの小泉さんの登場ともよく似ている(「靖国」への偏執的なこだわりもよく似ている)。ぼくは完さんの当選を知って宝塚市民の民度もかなり低いなあ、と嘆いたことを思い出す。
 とにかくこの逮捕を契機に市長は、自分自身の教育改革こそが先決問題であろう。監獄でじっくりと自己教育してほしいと思う。



 今回の収賄の発覚や逮捕で思ったことを列挙してみる。


1.ウソの供述(貸借関係の偽装「福田容疑者と金の貸し借りがあった」)は市の長としては言うべきことではない。この嘘は「正義」を唱える政治家としても、教育云々を主張するものとしても失格である。


2.市長の立場を利用してパチンコ業者に市内での出店の便宜を図る(パチンコ出店に関しての条例緩和、市長に裁量権付与)ことは、政治資金規正法に抵触する悪質な事件である。自分の立場を利用した癒着と便宜を図ることは政治家としては最低と言うしかない。


3.そして、その便宜を図る見返りに800万円もする高級車セルシオをくれと要求した(収賄)は言語道断である。 ぼくのクルマ(170万円)の5倍ぐらいだ!


4.献金を自分のポッケにナイナイしたこと(献金を自分名義の個人口座へ振り込ませる)は政治資金規正法に抵触する。 公私混同もはなはだしく、私腹を肥やすためだとは開いたくちがふさがらない。


5.ワンマンで強引な政治執行が市役所で働く人にも関係者にも市民にも辟易されている。自分の好き勝手が蔓延りだした市の行政にウンザリ。例えば、
・市が行った補助金のカットを復活させる修正案を可決した議会側に反発してその修正案を強引なてつづきで葬らせた。
・「学校二学期制」や「学校自由選択制」を導入したいがために、また悪名高い戦争肯定の「つくる会」の教科書を採択したいがために、教育長を辞めさせ、自分の都合のいい文部科学省の官僚を連れてきて、多くの市民や関係者の反対にもかかわらず強引に変えさせようと画策した。
・役所内で、自分に従う者と従わない者に分け、従わない者を敵視したという。
・・・・・・・
これって、独裁政治?



6.文化芸術的な施策においては、大学等の権威機関を重視するばかりで市民の声はほとんど聞いてくれないお上(お役所)にしてしまった。



7.ある市会議員に「アホ」「虫けら」等と暴言を吐いたとか。市長の品格品性はこんな言動でつとまるのか。




・・・・・、もう書くのが疲れたので、これくらいにしておきます。この宝塚市長逮捕が公に知らされて、「清く正しく美しい」イメージの宝塚も、「濁り不正のダークな」宝塚になってしまった。
それにしても、市長っていったい何のためにあるのだろう。