お正月

aiueokaki2006-01-02

    朝、寝坊したかなと目覚めてみると雨が少し降っていた。女房と母は二人で中山寺へお詣りに行くと言う。中山寺までは家から歩いて15分くらいの所であるが、79歳の母は足を悪くしているため女房が車椅子に乗せて押していくという。クルマで手前まで送ろうか、と僕が言ったが、「車椅子の方が速いから」と答えて、そそくさと出かけてしまった。
 院生と大学1年生の息子二人は2階の部屋でまだグースカ眠っている。ぼくは洗濯物を干した。空はどんよりしていた。朝の10時過ぎのこと。
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  田舎に行って入所中の祖母を田舎の家に一時連れて帰り正月を共に過ごすことにした。去年、もう駄目や、と医者から見放されていたのだが奇跡的に助かった今、病院から家の近くの施設に移り、元気にしている。祖母、99歳。
 最初祖母は家に帰るのを嫌がった。寒いからだと言う。なるほど田舎家は広くて隙間が多く冷たい風がどこからとなく入ってくる。そしてまだ雪も残っている。でも祖母の反対にもめげず、正月ぐらいは家族で一緒に過ごそう、ということで無理矢理車椅子からクルマに乗せて連れて帰った。結果としてはそれがよかった。祖母は、昼食を食べたにもかかわらず、ぼくらがうまそうにすき焼きを食べているのを見て、自分も食べ出した。それが美味しかったらしい。また、仏さんに詣るというので、両脇を支えて歩く練習をしながら仏前へ連れて行った。「おばあちゃん、歩けるやん」と言うと、祖母はうれしそうに「うん、歩ける歩ける」と言っていた。

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  夜は家族で有馬温泉へ行き、「金泉」につかった。正月なのか人がいっぱいで一時、女湯などは並んで待っている人まであった。この温泉の湯は色が茶色くて、なんとなく治癒に効きそうな気がする。だがとても熱い。ぼくは熱い長湯が嫌いなので15分くらいで湯から飛び出した。というのは、早く冷たいビールを飲みたかったからだ。でも休憩所の自販機には缶ビールはなかった。ついこの前までは自販機で売っていたはずなのだが・・・。だもんで、外に出て缶ビールの自販機を探すことになった。夜、外は寒い。いくら探してもコーヒーやジュース、お茶類ばかりでアルコール類は一つもなかった。吐く息が白い。温泉であったっまっていた体が急速に冷えていく。あちこちふらふらして、やっと土産物屋にビールがあるのを見つけ、素早く買って飲んだ。外の寒さと胃へ流し込んだ冷たさで、ぼくは思わずぶるぶるとふるえてしまった。そこへ1時間以上ゆっくりと湯に入っていた女房や息子たちは顔を火照らして金泉から出てきた。


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  夜中、マイHPの更新をした。そろそろリニューアルしなくっちゃね。
    http://www.jttk.zaq.ne.jp/baatp100/