美術に恋

aiueokaki2005-05-12

 夜中に突然、ミトさんより電話がかかってきた。懐かしい声だった。もう3年も会ってないかな。最後に出会ったのは、彼女の個展のときだった。土と原初的な生命の匂いがする鮮やかな色遣いの作品を思い出す。あれから、度々丁寧な手紙付きの案内葉書をもらうが、一度も見に行っていない。
 JR宝塚線脱線の大事故はどうだったか、乗り合わせていなかったか等と心配してかけてきてくれたのだ。明日から音楽の方にも興味がでてきたので××さんに弟子入りするとのこと。昨日は、家近くの道路で道ばた展をやったとのこと。通りがかりの人たちは楽しく見てくれたけれど、自分の親には恥ずかしいと言って叱られた、と笑いながら語った。
 彼女も、もう30代に突入した。でも何よりも絵を描いたり物をつくったりしているときが幸せらしい。いまなお美術との恋が続いている。これから美術に加えて音楽もやりたいとミトさんの好奇心はつきない。