『過剰への備え』*No.2523

大海にぽっかり浮かぶ小さな島が
崩された
だいじなだいじなものが失われる



飢餓への備えはあったが
過剰さに対してはお粗末だった
そのためこの飽食の時代
かろうじてあったものが
損なわれた



いまごろになってやっと
まだすこしだけど見えるようになった



愚かなヒトだ
このぼくは



いつまでもできるとおもっていた
いつまでもわかいとおもっていた
だけどそれは完全に間違いだったことがわかった
その罰が
これからずっと
あらわれ
苦しめられる