『恋人』 No.3701

辛いときや苦しいとき
あなたはぼくのそばにいて
いつまでもこんなことは続かないよと言って 
ぎゅっと抱きしめてくれる

 

悲しいとき
あなたはぼくのなかに入って
いっしょに泣いてくれる

 

あなたはいつも
凛としていて
ぼくがしりごんだときは
ポンとぼくのお尻をたたき
勇気づけてくれる

 

あなたは
いつもそばにいてくれて
そっと肩に手をおいて
微笑む

 

ああ、ぼくが死ぬ間際も
そばにいてくれるだろう

 

ぼくの恋人
言葉

 

 

 

 

 

 

 

『里ゾー夢2』 No.3700

里にある ある家に
夢が訪ねて来て
玄関に立ってあいさつをする
おはようございます

 

朝陽がまぶしく当たり
戸を開け 中に入ると
夢が居て あいさつをする
おはようサン

 

また別の夢がやって来て
またまた別の夢が訪れ
夢同志が ちょっといっぷく
そしてみんなお茶をのみ お酒をくみあう

 

なんとしたことか
夢が夢をつくり
夢を生んでいるではないか
家はキラキラかがやきだす

 

やがて夢の家はばおばぶの木になって
根っこをはり からみあって
のびてのびて
  つながってゆく

 

そこでいろんな生き物たちが
楽しく集い 
憩っているではないか
夢たちとともに

 

夢は歌となり楽器となって
楽しい音楽を奏でる
みんな輪になって
歌いましょ 踊りましょ

 

ほら
これがわたしの夢です
あなたへ
プレゼントする

   

 

        ************** 

            『貧乏同盟』 No.3699

 

わたし、月に2万円の食費でやってるの
くったくのない明るい声で
ユミさんは言う
お金なくてカツカツだけど
彼女は楽しそうに
好きな事をして暮らしている

 

私って貧困層に入るわね
と笑いながらカズさん
毎日一生懸命働いているのに
パートだから月収は12万円程
でも自分の夢に目をかがやかせている

 

また電話を止められてしもた
まあ、年金入るまでがまんしょか
ニコニコ顔でゾウさんは言う
もうすぐ90歳

車であちこち行って
いろんな人といっぱい合って
好きな事をして日々を送っている

 

かく言うぼくも 借金背負って
フウフウ暮らし

 

金は無くとも
日々の楽しさと出会いと
夢はある

 

ヤアーッと 
ぼくら出会えば
おしゃべりして いっぱい飲んで 食べて
笑い合いましょ

 

おたがいさま

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『時を酒の肴に』 No.3698

刻々と変わり
流れる
時間

 

時が流れるって何だろう

 

時計はなぜ時を刻むのだろう
おっ、5:55
時   間 よ  止・ま・れ

 

いま、今この瞬間を つ か ま え  ろ
嗚  呼
できない 流 れ  て  し   ま     う
時間は有るのか無いのか

・・・・・

かくして過ぎゆく時間を
酒の肴にして
味 わ い な が ら
いっぱい飲む

『秋の日、のほほん』 No.3697

        秋の里
         一日のほほんと
       ひとり占め

 

今日は秋のよき一日だった。
一日中独り、家やその周りで、ボーっと過ごした。
読書をしたり
畦一杯に咲くコスモスを愛でたり
コーヒーを味わいながらのんだり
日記やブログを書いたり
空想したり
畑に来られたKさんに黒豆3株をあげたり

ネコが膝にのってきてやすんだり
チビチビお酒を飲んだり・・・

 

こんな秋の日は、もう最高!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『神様のお引き合わせ』 No.3695

     『ネックスト ステップ』 No.3696

 

それはあたりまえのものとして
ゆるぎなく
見えない強固な殻があり
日常のものとなっていた
これまでずっと

 

ところが

 

それが小さな微さなものによって
いともかんたんに崩されてしまった
脆いもんだ ヒトの創ったものなんて
時代なんて

 

あの物語はもうすでに終わっていたんだ
もう 新しい
次の段階へ行くしかない

 

 

 

        **********

     『神様のお引き合わせ』 No.3695

 

言葉があそびたがっている
という詩人がいた

 

あなたと会う 逢う 遇う 合う あう

これも運命としか
なにかのご縁があって
神様のお引き合わせか

 

ほんに今日は
お日がらもよく
あなたとぼくには
もってこいの日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『今日このごろ』 No.3694

たまってきて散乱するゴミとしかいいようのないモノ
ささいな営みの中にひそんでいる大切な事を

忘れ のほほんと日々をおくっている

 

何してるんだろ、ぼく

 

あっちへこっちへ 寄り道ばかり
ああ、道から逸れてどこ行くの

 

身辺を片付けていたら
忘れ去っていた化石を見つけた
その石の中に 共に入れ込んでいた
ぼくの歴史が 垣間見える

 

夢ばかりを追い 失敗ばかりの人生
過ちを繰り返し 老いてゆく
足音のない別れ
いまにも途切れるだろう 道

 

妖しい歌姫の詩を 聴きながら
ひっそりと
心のふるさとが 織られてゆく

 

そうか ぼくはこんな 
すぐ消えてしまいそうな いのちと
交感したいのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『見守る ご近所さん』 No.3693

詮索好きで
おせっかい屋になって
なにげなく それとなく
みまもろう 
ひとりぼっちのおとしより
迷惑をかけ合おう つつましく
プライバシーなんてほどほどに
助け合いこそだいじなのよ

 

ご近所さん
テレビばかり見て 引きこもらないで
家から出てらっしゃいよ
おしゃべりしましょ

 

ほら
地球の裏のご近所さんも

助けて! って言って