『言葉の向こう』 No.3692
秋の夜のしじまに
お月さんが
ポカァーン
わがおもい
わがよく
はるかにこえて
ポカァ~ン
いにしえの
せかいじゅうの
人たちのけいけんが
ドドドーッとながれてくる
言葉の向こうに
言葉にならないものがひそんでいる
ポカァン
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『ゆれるコスモス』 No.3689
ゆれる
ゆれている
秋の風に
青空のもと
大地へ愛をそそいで
自分のために
自分にかたりかけ
ゆれている
しんけんに けんめいに 大地にへばりつき
ゆれている
コスモス
秋につつまれて
たった一りん
多くの一りんが
幸せそうに
ゆれている
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『秋のある一日駄句』 No.3687
快晴の秋
はずむアートの話
ハイ、ここでパチリ
*
六甲山のアート巡りおもむくまま
*
楽しい秋の一日をプレゼントしてくれた
アートフレンドと六甲ミーツアート満喫
クライマックスは温泉と満月おいしい餃子
*
身も心も
ほぐれる秋
茶色き湯
*
アート堪能ゆったりホカホカ有馬温泉
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『中秋の月』 No.3686
刈り残したススキの上に中秋の月
*
薄闇の宇宙に
ひとつ
パッと煌めく
中秋の
月
*
この地球あの月もちつもたれつ輝いている
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『10月はかなしみの国』 No.3675
この秋に 立ち往生して
あ~あと 深いため息をつく
わたしたちはたいへんな過ちをしているのではあるまいか
遠いさきにみえる廃墟 聴こえるよわよわしい歌
いまは壁の向こうから内輪だけの賑やかな声が
途切れ途切れに聞こえてくる
細胞に流れ込む宇宙
寛容の免疫はあるのだろうか
わたしのためにたたかってくれている
ミクロの世界の天使たち
なぜに いま ここ に
わたしは在るのだろう
ことばの奥にしまわれたたいせつなもの
だいじにだいじにむねにしまおう
かなしみに気づくときまで
萎えたこころを少しあげて
また 歩み出す
わたしは歩みつづけられるだろう
か
はてるまで
宇宙の風がわたしのほほをやさしくなぜる
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『天上大風』 No.3684
天の上には大きなおおきな風が吹いています
流れるんです 時が
流れます いのちが
相変わらず俗世は混乱しています
あの人はもういません
いないんです
もう
けれど
秋の夜はやってきて
お月さまが妙に明るく煌めいています
流れる時
流れる命
だから地上のぼくらにも天上の風は
僅かばかり さりげなく やって来ます
生きる喜びを乗せて
目を瞑って
風を
感じてごらん
ほら
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『魔が刺す』 No.3683
ある日 フッと
魔が刺したんです
こうして人となんやかやあることに
こうして動き回ってあれやこれやしていることに
なんでオレ、こんなことしてるんだろう
ワタシ、何やってんだろう いったい
生きることは面倒やな
生なんてどうでもいいんです
エエイ! 死んじゃえ
てなふうに、ある日ある時
突然
魔が刺して 自分のいのちを断とうと
・・・・・
そ、そんなとき、どうするか
です
死なないで生きて! って
生きる方策 処方箋です
ぼくの場合
魔が刺すのは軽度だから
そんなとき
酒をグイッグイッと飲むか
読書して先人の乗り越え方や心を教えてもらうか
友人と人生について語り合うか
あるいは 外に出て
可憐に一生懸命咲いている野の花や
ゆらりゆらと風になびく草木や
青空にぽっかり浮かぶ雲を
ただぼーっとながめているか
だな
・・・・
・・
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