『猫雲』 * No.3266

あっ 猫雲が浮かんでいる
ふんわりと きらくに おもうがままに


言葉信仰のあつい方だ
それまでして言葉を信じようとしている
あまりにも実直なばかりに
裏切られずたずたになるというのに
でも確かに せいかいだ
全く いいとおもう


言葉を捕まえて 言葉で突く
何かにつけ ちぐはぐ
かけちがえ
いざこざ ぎすぎす
バカバカしい!


もうあの日々の自分は捨てた
軽〜くなって ふわふわと気持ちがいい
何を言われたって どうでもよくなった


人の言うことを聞く気がさらさらない
一生懸命、真剣に言う気もない
好きなように やりたいように
気まぐれに 生きる
ぼくは猫雲


気楽だろうな
ふわふわと
猫雲が 広い青空を浮かんでいる


やがて
果てしない青空に 馴染んで
消えてゆく