『10月は黄昏の国』 * No.3092

若いころ、「10月は黄昏の国」というレコードをよく聴いていた
小椋佳加川良の歌だ
一人は癌にかかり、一人は今年の冬に死んだ


黄昏
たそかれ
誰だあのひとは
あたりがおぼろになって
誰だかわからない
薄暗闇の中で
ひとと風景と生命が溶け合うとき


西の空の夕焼けの残像
黄金の夕陽の名残り


ひとりでいることが
哀しく
また愛おしくおもえるひととき


しんみり
ギターをぽろんと響かせ
小椋佳加川良の歌を歌ってみる
一杯の酒をちびりながら