『Pのかけら 2017』 * No.3046


あなたの意味を損なう
おそれがありますので
持ちすぎに注意しましょう
もちろん打ち過ぎにも

断続 亀裂
あるいは
「世界の終わり」と「終わりなき日常」との間
そして、のっぺりとした顔なし衆

空めくりぺらぺらなびく未来図
暗雲に堕ちゆく先のあんこ鍋
嘘くさいオッサンやオバハンばかりの「政治」
世界は終わらず化石の脳ずらり
崩壊と腐食を天秤にかけ冬暮れる
いったいどうなってんのこのP

かけらがかけらを生んでいるんですよ Pのかけらを

今日もまぁ、よくネットのゴミが出ていますねえ
(貧しさのせいでしょうか ヨウジかのせいでしょうか)

冬景色語る主体の奪い合い
「われわれ」の主体ねじ曲げ欺旋回
たかが文法命捨てるには阿呆らしい
七〇年前の初恋の女探してどぶ川にはまる

役に立たなくなってしまったんですが
ときどき思い出してはかいてみるんですよ
こうして

いざ中央へ
腐りに行きたまへ
《「現代日本死臭・煮戦」》

春暁や悪魔祓いの駄目煮喰う
空中にねじれて滅私奉公茱
二字の「主体」争い悲喜劇
月下に花唾しゃぶる一群あり
地上は陽が近づけばどこも昼
2000光年もこの手でしょんべんし
次回は「鳥・風・月・花」並べ換え
草府花府木府という植物占
化体けったいなおばけ汁
でもクトスはいいど庵湯
千も万も名前つける馬鹿もいる
通りすぎる女たち振り向きもせず
もるもる主は中央詩教
この世とあの世の駕籠棺桶
烏有烏無阿呆さまざま
パッとリュック背負いて恥を出し
このわた(腸)摘み摘みて幸せな日々
今日昨日涼しい主死
死塚の生み意志陰々と
移動するめの夜焼きうまい
並々涙の滴ばかり
異端は有名の長い道
からすうりすずめうりげんだいしうりのうりうり
 以上
○長×長、ちょうしよろしおまっせ
 はなくそせせって
のほほん
のほほん
(こんなに高うしてよう儲かりまっか)

列島鍋 ふあん ふあんと 焦げていく
焦げた無臭の煙りが取り巻いて

としはとりたくないもので めっきり指がおとろえて

意味を考えなくていいんです
とっくに賞味期限切れですから
少々カビもはえ

アウシュビッツの後
不可能になった詩は
箱の真ん中に灰っているのです
箱の中は少々カビがはえ